http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00142918.html
このニュースについて、友人がエントリを書いてたからぼくも自分の見解を書くよ。
高校生もたしかに幼稚かなーとは思うけれど、ぼくは橋下知事を支持しない。理由は二点。
橋下知事が、「自分で努力すればいいことなんじゃないですか?」ということを言っているけれど、これは正直言ってひどいとぼくは思う。このひと、「格差の再生産」って知ってるかな? たしかに、しっかり勉強すれば奨学金をもらうということもできる。けれど、親の経済状況によって、高度教育を受けやすいか層と、受けにくい層がいるのも事実。同等の教育を受けるために、奨学金をもらえるくらい努力しなければいけない人がいる一方で、そこまでの努力をしなくても経済的に余裕があるから同等の教育が受けられるひともいる。その「機会の不平等」を作り出しているのは、本人の努力ではなくて、親の経済状況。この「機会の不平等」を、「自己責任」としてしまうのは、一般論としてはともかく、為政者の姿勢として本当に正しいのだろうか? 橋下知事の受け答えは、この「機会の不平等」とか「格差の再生産」に対する問題意識がまったく感じられない。そういう問題をまるで知らないかのようだ。それってどうなのよ。ぼくは格差の再生産を「各自の努力でなんとかしてね」っていうスタンスで扱う為政者を支持しない。格差が生まれることはある程度しょうがないけれど、格差が再生産されるようなことは避けるべきだ。これがぼくが知事を支持しない理由の一点目。こちらについてはさまざまな立場があるだろうし、さまざまな反論があると思う。「もう十分に機会は与えている」とかね。
二点目。「国の仕組みがおかしいと思うなら、君が政治家になって変えなさい」ってやつ。これは為政者としては言ってはいけない言葉ではないかなあ。これ、事実上の意見の封殺ですよ。高校生は投票もできなければ立候補もできない。そういう権利は持ってない。だから、意見があったら声をあげるしかない。それなのに、そこで声を上げたら、「ふーん、そう思うんだったら自分が政治家になれば?」ですよ。これ、要は「政治家にもなれないし投票権もない高校生(のうち)は黙って為政者に従え」ってのを形変えて言っただけだよ。これはちょっと為政者が言っていい言葉じゃない。知事は「今日は大人として君たちを扱います」みたいなこと言ってるけど、彼らに大人としての権利を与えていないんだよ? それなのに、大人としての義務を課す。「自分が政治家になって世の中を変えろ」という発言に、そういういびつな力関係があるの、自覚してるのかな。高校生が「世の中を変えるのは私の仕事じゃない」と言っているけれど、これは圧倒的に正しい。だって、それだけの権限を委譲されてないんだからね(まああの高校生がそこまで考えて「私の仕事じゃない」と言ったのかはわかんないけど)。これはあきらかにフェアなやりかたじゃない。ぼくは、自分と意見の異なる高校生の声をこのようなやり方で封殺する為政者を支持することはできない。なんのための「意見交換会」? 投票という形で声をあげることのできない高校生の意見を聞くための場で、意見を封殺してどうするの。
一点目の機会の平等についてはいろんな意見があるだろうから、ぼくの考え方が正しいとは言わないけれど、二点目については明らかにフェアなやりかたじゃない。封殺するなら最初っから意見交換会なんて開くな。というわけで、ぼくはこの件について橋下知事を支持せず、批判するのです。
#ただ、「知事が高校生を泣かせた!」っていう報道もどうなのよ。小学生の学級会(二度とごめんだ)みたいな告発をするのがマスコミのお仕事ですか...。
コメントする