とらドラ!15感想 ネタバレあり

さて、いい感じに回を重ねている「とらドラ!」ですが、2クール目に入ってだいぶ「固まってきた」感がありますね。普通に面白いです。今度から毎週感想書こうかなってくらい。ええと、今日は前回(14話)と今回の感想を推敲せずにつらつらと書きます。

前回と今回でしみじみと思ったのだけれど、かなり丁寧に作られているアニメだなぁ。すばらしい。前半は結構「学園ラブコメ」してたんだけど、最近ようやく人間関係が複雑になってきて、だいぶキャラクターの思いが錯綜してきている。原作はライトノベルだからそういう複雑な感情を全部地の文で説明していて、それはそれで「ラノベとして正しい」あり方だったのだけれど、アニメになったら、そういう複雑な感情や状況を、キャラクタの動きや声優の演技で表現していて、これはこれで「アニメとして正しいあり方」だと思う。

具体的に見れば、たとえば前回みのりんが竜二と一緒に写ってる写真の番号を指でさっと隠すところ。そして、それを見たあーみんが「写真なんてただの写真に過ぎないよ」というフォローをそれとなく入れているところ。みのりんが竜二に対して特別な感情を持っていると同時に、そういう自分の気持ちを後ろめたく思っていることを、キャラクタの言葉で明言させずにちゃんと「アニメ」で表現してる。で、それをあえて「説明」ではなく「描写」でやったところにちゃんと意味があって、というのは、言葉やナレーションで説明してしまった場合、そのあとのあーみんの「大人な対応」が薄れてしまう。「ほのめかした」だけのシグナルを、きちんと拾える大人として、前回のあーみんは書かれていたわけだ。うん、すばらしい。

で、今回で言うと、みのりんと竜二が河川敷であーみんについてしゃべってるシーンもすばらしかった。ちょっとみのりんが「説明しすぎ」なのは残念だったのだけれど(そこは「行間を読ませて」ほしかった。しゃべりすぎ。説明しすぎ)、川から二人に向かって風が吹いてくるシーンの前後は本当によくできていた。ちょっとうつむいていた竜二が顔を上げたときに、みのりんの真剣な目に少し驚くシーンがあったんだけど、こういう描写がちゃんとあることによって、みのりんと竜二のあーみんに対する考え方の違いがきちんと表現されてる。みのりんはあーみんのことをすごく「大人」として評価しているから真剣に「自分たちがガキであること」の救いとしてあーみんについて語っているのだけれど、竜二はそんなことぜんぜん思ってない。その齟齬が、きちんとあの竜二の驚きから読み取れる。すばらしく丁寧な演出。

で、この話をするときに、やっぱり前回の会話が生きていて、さっき言ったように前回みのりんはあーみんの「大人な対応」に気づいていて、それで救われていたりするのだけれど、一方で竜二は最後の方であーみんに「ほんと子供だな」みたいなことを言っている。今回河川敷のシーンで竜二がみのりんの真剣な表情に驚く原因になっているあーみんへの評価や態度の違いってのが、きちんと前回から構成されている。

というわけで、今回「とらドラ!」はほんとに丁寧に作られている作品だと感じたですよ。

ライトノベルというのは「地の文が説明過剰」な文化だとぼくは思っていて、一方でアニメや漫画というのは「説明しないこと」で表現する文化だとぼくは思っている(たとえば、ポニョの説明不足っぷりといったら...!!!)。そういうところで、実はラノベとアニメというのは相性の悪いものなんじゃないかとぼくは思っているのだけれど、「とらドラ!」は結構アニメの特性を生かして作品を作っていて好印象です。みんな見よう。みのりんは俺の嫁。

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